Benchmark Email(ベンチマークイーメール)がまとめた最新データによると、日本のメルマガの平均開封率は約31.75%で、世界平均を上回っています。これは、適切な戦略とコンテンツ次第でメルマガが依然として高い効果を発揮できることを示しています。
メルマガの登録者数を増やしメールマーケティングの効果をあげたい場合は、まずメールマーケティングのKPIを設定・可視化し、現状を把握することが重要です。そのうえで、ベースとなるウェブサイトや登録フォームが最適化されているかを確認する必要があります。また、単一の施策に依存するのではなく、複数の施策を組み合わせて実行することも欠かせません。
本記事では、メルマガ登録者数を増やすための15の施策を紹介します。ECにおけるメールマーケティング戦略に課題を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 目立つ位置にCTAや登録フォームを設置する
ウェブサイトやブログの目立つ位置に、登録フォームへ誘導するCTA(行動喚起)や、メールアドレスを直接入力できる登録フォームを設置しましょう。
主な設置場所は次のとおりです。
- ファーストビュー
- ヘッダー・フッター
- サイドバー
- 記事下
1か所のみに設置するのではなくページの冒頭と末尾など複数か所に配置することで、サイト訪問者のメルマガ登録機会が増え、メールマーケティングの効果を高めることが可能になります。
なお、CTAや登録フォームには主に次の3つの形式があります。
- 埋め込み式:ページ内に登録フォームを直接設置する形式。ページ遷移なしで入力できるため、離脱リスクを抑えられる。
- リンクバナー式:「メルマガ登録はこちら」などのバナーやボタンを設置し、登録フォームへ誘導する形式。別ページへ遷移する方法のほか、同ページ内アンカーリンクやポップアップ表示などのパターンがある。
- ポップアップ式:登録フォームを画面上に表示する形式。アクセス直後や一定の滞在時間経過後、スクロール割合に応じた表示、離脱兆候の検知など、表示するタイミングの設定が可能。ただし、過度な表示はユーザー体験(UX)を損なう可能性があるため、タイミングや頻度を調整し、読者の行動を妨げないUXデザインにすることが重要。
(出典:なないろ毛糸ホームページ)
(出典:土屋鞄製造所ホームページ)
2. メルマガ登録フォームの入力項目を簡略化する
登録フォームの入力項目は、少ないほど読者の心理的負担を軽減でき、離脱の抑制が期待できます。基本的には、メールアドレスのみを必須項目とする設計が理想的です。必要に応じて、名前やニックネーム、会社名などを追加項目として設定します。
また、入力後にエラーが表示される、メールアドレスの誤入力で登録が完了しないといった状況は、離脱の要因となります。入力内容をリアルタイムで確認できるエラー表示や、入力補助機能を導入することで、登録完了までの利便性が向上され、確実に登録してもらえるようになります。

3. テキストリンクを設置する
メルマガ登録フォームへ誘導するテキストリンクは、文章の流れで自然に訴求できるため、違和感なくクリックを促すことが可能です。
たとえば、ノウハウ記事の締めくくりで「最新の事例や限定情報はメルマガで配信しています」といった一文を添え、登録ページへのリンクを設置する方法が考えられます。関連テーマの記事内や、読者の関心が高まっているタイミングで訴求することがポイントです。
また、リンクであることが一目で判別できるデザインにすることも重要です。一般的にテキストリンクは青色や下線付きで表示されることが多く、本文と明確に区別することで視認性が高まります。ブランドカラーとの統一を重視する場合でも、読者がリンクと認識しやすいデザインを優先しましょう。
4. バックナンバーを公開する
過去に配信したメルマガを自社のウェブサイトやブログで公開することで、新規読者が配信内容を事前に確認でき、メルマガの質やテーマを理解しやすくなります。これにより、登録への心理的ハードルを下げる効果が期待できます。
また、ターゲット顧客が検索しそうなキーワードで作成されたメルマガであれば、記事として公開することで検索エンジン経由のオーガニックトラフィック増加も見込めます。既存コンテンツを活用しながら、メルマガ登録の促進につなげられます。
5. 配信頻度・配信者を明示する
配信頻度や配信のタイミング、誰がどういった意図で配信しているのかを明示しておくことも重要です。運営主体や配信内容をあらかじめ示すことで、登録者に安心感を与えられます。
たとえば、「毎週火曜日に配信」「月2回新入荷情報を限定配信」といった具体的なスケジュールや内容を伝えましょう。それとあわせて、メルマガを運営する企業名や部署名、所在地などを明記することで信頼感が高まり、継続的に購読してもらいやすくなります。
なお、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律により、広告・宣伝メールには送信者の氏名(名称)や住所などの情報を本文内に記載することが義務付けられています。これらの情報はリンク先ではなく、本文中に明示する必要があります。
6. 登録解除が簡単であることを伝える
メルマガ登録時には、購読解除の手続きが簡単であることをあらかじめ伝えておきましょう。解除方法を明示することで、登録に対する心理的ハードルを下げ、不安の軽減につながります。
いつでも解除できると分かっていれば、読者は安心して登録しやすくなるため、登録率の向上が期待できます。
7. メルマガ登録のベネフィットを明確にする
メルマガに登録することで「どのような価値が得られるのか」を具体的に提示することが重要です。提供内容が明確であるほど、登録の動機が高まります。たとえば、課題解決に役立つ情報の配信や、実務に活用できるノウハウ、最新情報の提供などがあげられます。
こうした具体的なメリットを事前に示すことで、登録後の期待とのギャップを防ぎ、登録率の向上と購読解除の抑制につながります。

8. メルマガ登録特典を用意する
メルマガ登録者数を増やすには、限定クーポンや資料配布などの具体的な特典を用意する方法が有効です。特典は「今登録する理由」を明確にし、登録率の向上につながります。
特典の例としては、登録者限定の割引クーポンの提供、ノウハウ資料の配布、キャンペーンへの応募権、限定コンテンツの閲覧、診断コンテンツの利用などがあげられます。たとえば、Shopify(ショッピファイ)で構築したECサイトなら、メール配信アプリのShopify Messagingを活用することで、クーポンなどをつけたウェルカムメール配信も行えます。
ただし、特典のみを目的に登録し、そのあとすぐに購読解除されるケースや、利用頻度の低いメールアドレスで登録されるケースもあります。そのため、特典の訴求だけでなく、継続的に得られるメルマガの価値もあわせて伝えることが重要です。登録後も読み続けるベネフィットを明確にすることで、長期的な購読につなげられます。
9. ホワイトペーパーを配布する
特定のテーマを専門的に解説した資料であるホワイトペーパーを配布することで、当該テーマに高い関心や情報収集意欲を持つユーザーの獲得が期待できます。業界動向レポートやノウハウ集、導入事例集などをダウンロード形式で提供し、その際にメールアドレスの登録を促します。
登録後は、ステップメールなどを活用して関連情報を継続的に提供し、理解や関心を段階的に深めながら、メルマガの継続購読へとつなげましょう。
10. ウェブサイトへの流入を増やす
SEO(検索エンジン最適化)によってウェブサイトへのアクセス数を増やすことは、メルマガ登録者数の増加につながる重要な施策です。
コンテンツマーケティングの一環としてターゲット層の課題解決に役立つ情報を記事として公開し、検索エンジンから高く評価されるコンテンツを継続的に発信することで、オーガニック検索(自然検索)からの流入増加が期待できます。
成果が出るまでには一定の時間を要する傾向にありますが、質の高いコンテンツを継続的に発信することで訪問者が増え、結果として登録者数の増加が期待できます。
11. ウェブ広告を出稿する
短期間でメルマガ登録者数を増やしたい場合は、有料広告の活用も有効です。
オフライン広告は費用が高額になりやすく、メルマガ登録のために二次元コードを読み取るなどの手間が発生するため、ウェブ広告のほうが適しています。特に、SNS広告やリスティング広告、ディスプレイ広告などは、ターゲット属性を細かく設定できるため、登録見込みの高いユーザーに効率的にアプローチできます。
広告から、メルマガ登録に特化した専用ランディングページ(LP)へ誘導することが効果的です。登録フォームを目立つ位置に配置し、登録によって得られるベネフィットを明確に提示することで、コンバージョン率の向上が期待できます。

12. SNSを活用する
SNSで有益な情報を継続的に発信し、関心を持ったユーザーをメルマガ登録へと誘導する導線を設計することで、登録者数の増加が期待できます。また、SNSは拡散機能を備えているため、投稿内容次第では幅広いユーザーへのリーチも可能です。
SNSを活用する方法は以下のとおりです。
- プロフィールに登録リンクを設置:SNSのプロフィール欄にメルマガ登録ページへのリンクを設置し、常に登録導線を確保
- 定期的に登録を促す投稿を実施:通常の情報発信に加え、定期的にメルマガ登録を促す投稿を行う。登録のメリットを具体的に示すことで、関心を高めることが重要
- メルマガの内容を一部紹介:メルマガで配信している内容の一部をSNSで紹介し、続きが気になる状態をつくり、登録へと誘導
登録を促進する際は、SNSよりも詳細な情報を提供していることや、メルマガ会員限定の資料・特典があることなど、具体的なメリットを明示することが効果的です。
13. 店舗・イベントで登録を促す
セミナーや交流会、ポップアップなどのオフラインイベント、店舗においてメルマガ登録を促すことも有効です。登録までの導線を簡潔にするため、名刺やショップカードに登録フォームの二次元コードを印刷しておくと、手間をかけずにその場で登録してもらいやすくなります。
14. 二次元コードを設置する
メルマガの登録フォームに直接アクセスできる二次元コードを同封物に掲載したり、顧客の目に留まりやすい場所に設置したり、配布物に印刷したりすることで、登録者数の増加が期待できます。
- 同梱物への印刷:サンクスカードや納品書に二次元コードを掲載し、メルマガでクーポンや新商品の案内などの情報を受け取れることを伝えて登録を促します。
- 店舗:レジ周辺や試着室の鏡など、顧客の目に留まりやすい場所を活用すると効果的です。
- 会員カード:会員カードやポイントカードに二次元コードを印刷し、継続的に接触機会を確保します。
- チラシ:配布用チラシや店内掲示物に二次元コードを掲載し、イベント情報や特典とあわせて登録を促します。
登録特典として、クーポンやその場で使える割引、無料プレゼントなどを用意すると、登録への動機付けをさらに強化できます。
15. ポップアップ表示を活用する
登録フォームを直接表示するのではなく、メルマガ登録によって得られるメリットを訴求するポップアップを表示する方法も有効です。
たとえば、「初回限定クーポン配布中」「会員限定セール情報を先行配信」など、登録するメリットを明確に提示することで、ユーザーの関心を高められます。そのうえで、ボタンをクリックすると登録フォームへ遷移させる設計にすると、自然にメルマガ登録に進む導線をつくれます。
まとめ
メルマガの登録者を増やすためには、複数の施策を組み合わせることが重要です。CTA・登録フォームの改善やSEO対策、SNSの活用、広告出稿といったオンライン施策に加え、店舗やイベント、同梱物などのオフラインの接点も活用することで、登録の機会を広げることができます。
また、ホワイトペーパーや限定特典の提供など、登録するメリットを明確に提示することも欠かせません。専用LPの設置など、コンバージョン率を高める工夫もあわせて行うことで、効率的な読者獲得が可能になります。
さらに、配信者情報や配信頻度の明示、配信停止方法の整備など法令を遵守し、安心して登録してもらえる環境を整えることも不可欠です。各施策の効果を検証しながら改善を重ねることで、継続的な登録者増加が期待できます。
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メルマガの登録者数を増やす方法に関するよくある質問
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メールマガジン購読とは、企業やブランドなどが配信する情報を継続的に受け取るために、自らメールアドレスを登録することです。
メルマガの登録者数を増やすには?
メルマガの登録者数を増やすには、まず受け皿となるウェブサイトや登録フォームを整えることからはじめましょう。メルマガ登録までの経路や離脱ポイントを把握し、現在の導線を可視化したうえで、CTAの配置の見直しや登録フォームの簡略化を行うことが重要です。
メルマガの登録者数が増えない原因は?
- CTAの訴求力が不足している
- 入力項目が多く、登録のハードルが高い
- 読者にとっての価値が明確に提示されていない
- 登録までの動線が整理されていない
文:Momo Hidaka





