実店舗での販売では、会計時に顧客情報を登録していないと、購入後に継続的なつながりを持つことが難しくなります。また、どの顧客がどの商品を購入したのかも把握できないため、効果的な販促活動につなげられません。
こうした課題の解決に役立つのが、Shopify(ショッピファイ)のPOSレジです。Shopify POSでは、会計を通じてメールアドレスを収集でき、顧客情報と購入履歴をプロフィール上でまとめて管理できます。
この記事では、ShopifyのPOSレジでメールアドレスを収集する方法と、メールアドレスを収集するメリットやその活用方法を解説します。店頭とオンラインなど、マルチチャネルで得た顧客情報をまとめて管理したい方は、ぜひ参考にしてください。

POSレジでメールアドレスを収集する方法
店舗でShopify POSを使ってメールアドレスを集めるには、Shop Pay(ショップペイ)での決済時に収集する方法と、顧客プロフィールを作成する方法の2つがあります。
Shop Payでの会計時に収集する
Shop Payでの決済の場合、顧客は二次元コードを読み取り、自身のスマートフォンで決済方法など必要な情報を入力して決済を完了させます。その際に、メールアドレスを入力してもらうことが可能です。
メールアドレスの入力を必須にするには、会計時に注文内容を通知する連絡方法をメールに設定します。Shopify管理画面の「設定」から「チェックアウト」を開き、「お客様の連絡方法」で「メール」を選択します。この設定はオンラインストアの注文にも適用されるため、その点を踏まえたうえで有効にすべきかどうかを判断しましょう。
顧客プロフィールを作成する
Shop Payを使わない会計では、スタッフが「お客様プロフィール」を作成してメールアドレスを登録します。
「お客様プロフィール」とは、店頭で接客した顧客の情報を保存する機能です。姓、名、メールアドレス、電話番号のいずれか1つを入力すれば作成でき、メモや配送先住所、顧客タグ、マーケティング設定もあわせて登録できます。プロフィールをカートに追加すると、顧客の購入履歴を追跡したり、顧客固有のディスカウントを適用したり、注文に関する最新情報を送信したりできるようになります。
お客様プロフィールの作成手順は以下のとおりです。
- Shopify POSアプリで「お客様を追加」をタップする
- メールアドレスや氏名、電話番号などを入力する
- 顧客がマーケティングメールの受信に同意した場合のみ、「マーケティング」を有効にする
- カートに顧客を追加する場合は「カートにお客様を追加」をオンにする
- 「お客様を追加」をタップする
メールアドレスを聞く際は、「新商品やセール情報をメールでお送りします」など、利用目的もあわせて伝えましょう。

POSレジでメールアドレスを収集するメリットと活用方法
顧客理解が深まる
POSレジからメールアドレスを収集することで、店舗でより多くのファーストパーティデータを取得でき、顧客の購買傾向を理解できます。さらに、オンラインストアの顧客データと統合することで、複数のチャネルにおける顧客行動を全体的に分析することも可能です。
こうしたデータを活用することで、次のような施策を実行できます。
- 複数の店舗を展開している場合、新規顧客数が増えている店舗を特定して予算を最適化する
- 店頭で購入した顧客がその後オンラインストアでの購入につながっているかを確認し、導線を見直す
- 店舗やオンラインストアなど、複数チャネルを横断して購買履歴を管理し、パーソナライズドマーケティングやユニファイドコマースに活かす
購買体験が向上する
Shop Payでの初回決済時にメールアドレスを登録し、決済情報や配送先を保存してもらうことで、顧客はShop Payで決済するたびに同じ情報を入力する必要がなくなります。店舗での会計が簡略化され、スムーズな購買体験につながります。
また、メールアドレスを登録しておくと、顧客はレシートをメールで受け取ることもできるため、紙のレシートを保管せずに購入内容を後から確認できる点もメリットです。
顧客単価やLTVの向上につながる
店頭でメールアドレスを集め、マーケティング情報の受け取りに同意してもらうことで、来店後も購入履歴や顧客データをもとに、顧客の関心に合わせたメールマーケティングを実施できます。
たとえば、以下のような施策によってリピート購入を促すことで、顧客単価やLTVの向上が期待できます。
- 購買履歴をもとに、アップセルやクロスセルを提案する
- 購入したタイミングに応じて再購入のリマインダーを送信する
- 初回購入の顧客やしばらく購入がない顧客に限定クーポンを配布する
- 利用した店舗のイベント情報を案内する
Shopifyでは、顧客セグメントを作成して配信対象を絞り、Shopify Messagingを活用してセグメント別に内容を出し分けてメールを配信できます。
まとめ
ShopifyのPOSレジで収集したメールアドレスは、顧客プロフィールに紐づけて購入履歴とともに管理できます。メールマーケティングの同意状況も登録しておけば、顧客セグメントを作成して、購買行動に合わせて新商品やクーポン情報を案内することも可能です。
ただし、メールアドレスを登録し店舗での顧客データを収集しても、実店舗とECの顧客情報を別々に管理していると、集めたデータを十分に活かせません。それぞれの顧客データを統合することで、顧客一人ひとりに合わせた接客やマーケティング施策を実現できます。
実店舗とオンラインストアの顧客情報を統合し、その後の販促にも活かしたい方は、Shopify POSの導入を検討してみてください。
POSレジのメールアドレス収集に関するよくある質問
POSレジでメールアドレスを収集する方法は?
- Shop Payでの会計時に収集する:顧客がスマートフォンで決済用二次元コードを読み取り、決済情報を入力するタイミングで、メールアドレスを入力してもらう
- 顧客プロフィールを作成する:会計時にPOSレジで「お客様プロフィール」を作成し、メールアドレスを登録する
POSレジで収集したメールアドレスはどこで確認できる?
Shopify管理画面の「顧客管理」ページで確認できます。顧客の氏名や住所、電話番号などで検索すると、メールアドレスや購入履歴、マーケティング設定が表示されます。
収集したメールアドレスに販促メールを配信する際に重要なことは?
収集したメールアドレスに販促メールを配信するには、顧客に同意を得ることが重要です。店頭でメールアドレスを登録する際に、「新商品やセール情報をメールでお送りします」など利用目的を伝え、事前にメール受け取りの希望を確認しましょう。




